木造住宅とは、主要構造部に木を使用した住宅のことです。木造住宅の工法は、大きく分けて3つの工法があります。
日本の伝統的な建築方法のことです。
お近くの神社やお寺などが良い参考例です。一般的に、在来工法と呼ばれますが歴史は古く、奈良・平安時代までさかのぼります。
柱や梁などを箱のような立方体空間とした1つの「架構ブロック」として、これを縦横に連結することで建物全体を構成します。
このため、間取りや窓の大きさなどを自由に設定できることが、この工法の大きなメリットになります。他の工法よりも開口部にゆとりを持たせることが出来るため、開放的な空間を造り込むことが可能になります。
しかしながら、その一方で施主様のご要望に沿う余り、必要な個所に柱や梁を作らず、構造的に弱い(バランスの悪い)家も見受けられます。
自由度が高い分、つくり手の熟練度が住宅の品質を大きく左右するのも、木造軸組工法の特徴です。
主にアメリカやカナダなどで発展した、輸入された工法のことです。
構造用製材でつくった枠組みに、構造用合板を張り付けた「パネル」で床・壁・屋根を構成し、6面体で建物を支えます。
厚さが「2インチ×4インチ」の細長い断面を持った柱を主に使用することから、日本ではツーバイフォー(2×4)の通称で呼ばれています。
メリットとして第1に挙げられるのは、施工が職人の熟練度に左右されないことです。熟練度が必要ないので、一定品質の住宅を建てられます。
しかしながら、構造的な規制(耐力壁の量や構造が法律で規制)により、木造軸組工法のように自由な間取りにはできないというデメリットがあります。
大量生産により生まれた、工業化された工法のことです。
木材と合板を使い、工場で一括生産されたパネルを現場で接着して組み立てる工法です。